掃除

【掃除】洗剤の種類・違いを、成分や対応する汚れによって分類します。

投稿日:2018-05-17 更新日:

掃除で使う洗剤って、種類が多すぎて分かりにくくありませんか?

 

買うときには大抵は、キッチンのシンク用、浴槽用、トイレの便器用といったように場所別にそろえると思います。

もしくは、黒カビ用、水アカ用、油汚れ用といったように、落としたい汚れの名前が書いてある洗剤を探して買うと思います。

なので、洗剤のことがよくわからなくても、とりあえず選ぶことはできます。

 

しかし、やっぱり分かりにくい。

一体いくつ種類があって、それぞれどんな特徴があって、何が違うのか。それを知っていないと、頭の中で整理がつきません。

 

そういうわけで、それをまとめてみたいと思います。

 

この記事では、洗剤を「成分」や「落とせる汚れ」によって大きく4グループに分類しています。

 

 

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どうしていろいろな種類の洗剤があるの?

汚れの種類がたくさんあるため、それぞれに対応する洗剤が必要だからです。

 

生活の中で出る汚れは、油汚れ、皮脂汚れ、食品などのシミ、カビやヌメリ、水アカ、尿汚れ、サビ汚れ、泥汚れなど、実に多様です。

どれも性質の違う汚れなので、「どうやったら落としやすいか」というのも違います。

浮かすだけで落ちる汚れから、溶かす必要のある汚れ、削り取る必要のある汚れまであります。

さらに言うと、例えば「溶かす」だけでも、固まった油汚れと水アカでは「どの成分を使ったら溶けるのか」というのが違ったりなど、細かいのです。

 

そのように性質の異なる多様な汚れを、効果的に、安全に落としていけるようにと各メーカーにより開発が続けられた結果、さまざまな種類の洗剤が生まれたということでしょう。

それではどんな洗剤があるのか、大まかなグループを見ていきましょう。

 

 

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1.界面活性剤

油汚れを水と結びつけることで浮き上がらせ、洗い流せるようにできる物質です。

 

特徴、ほかの洗剤との違い

本来、油は水には溶けないのに、どうして洗い流せるようになるのでしょうか。

 

界面活性剤の粒子ひとつひとつは、2つのパーツに分かれています。

  • 親油基(疎水基):油に吸着する
  • 親水基:水に溶け込むことができる

親油基の部分が油汚れを取り囲むことで、食器などから汚れを引きはがし、親水基側が水と馴染むことで洗い流されていきます。

 

他の洗剤と比べると、汚れを分解したりではなく浮かすだけなので、洗浄力は弱いです。

その代わり安全性が高く、洗う場所の表面や手を傷めにくいというメリットがあります。

 

対応する汚れ

油汚れや皮脂汚れのなかでも、あまり時間が経っていないものが主な対象です。

洗浄力はそれほど強くないので、時間が経って固まってしまった油汚れは界面活性剤「だけ」では落ちにくくなります。

 

実際の商品は、界面活性剤以外にも成分が入って、もっと洗浄力があることが多いですが。

 

石鹸

古くから存在する、天然の界面活性剤です。掃除用にはあまり使わないですが。

原料は天然油脂とアルカリで、弱アルカリ性を持っているため、弱酸性である皮脂がよく落ちます。

天然由来の材料であることが多いので、肌にも環境にも優しいです。

 

洗浄力を上げるための添加物がない・または少ない場合が多く、合成洗剤よりも洗浄力で劣ります。

 

合成洗剤

石油などを原料として、人工的に合成された界面活性剤を主成分とする洗剤です。

より汚れを落とせるように、他にも成分が添加されていることが多く、商品によって成分は違います。

例えば、

  • 汚れの落ちを良くするための「酵素」や、「酸」「アルカリ」
  • 洗った部分をより白く見せる「蛍光増白剤」
  • 洗う前より汚れが付きにくくなる「再汚染防止剤」
  • 泡立ちを良くする「発泡剤」
  • 研磨剤(後述)

などです。

 

①中性洗剤

中性洗剤は、合成洗剤の中でスタンダードな存在といえます。

酸やアルカリなどによる化学反応を使わず、界面活性剤の作用がメインなので、掃除場所への影響が少なく安全性が高いです。

金属面や、ワックスなどの塗装面を傷つけずに洗うことができますし、肌に直接触れる食器、床、浴槽、便座部分などは、中性洗剤で洗えばまず安全です。

 

そのかわり、洗浄力は「水やお湯で拭くだけの次」くらいの強さしかありません。

頑固な汚れがつくと中性洗剤では落ちにくいので、そうならないようこまめに洗うか、汚れが頑固になったらより強力な洗剤が必要です。

 

②弱酸性洗剤、弱アルカリ性洗剤

界面活性剤の作用に加え、成分に酸やアルカリを入れることで、対応する汚れを落としやすくした合成洗剤です。

化学反応による洗浄力がプラスされますが、あくまで界面活性剤の汚れを浮かす機能が主力のものをこの分類に入れています。

 

弱酸性洗剤は、浴室の鏡やシンクについた水アカ、便器の尿汚れなど、水分の中のミネラルが固まった「アルカリ性の汚れ」を柔らかくすることができます。

皮脂と同じ弱酸性なので、中性洗剤の次に肌に優しいです。

そのため、食器用洗剤や浴室用洗剤など、肌に触れるものを洗う洗剤にも採用されます。

 

反対に、弱アルカリ性洗剤は肌を傷めるので、手袋を使用する必要があります。

こちらは、キッチンのコンロや換気扇などについた「酸化して固まった油汚れ(酸性)」を柔らかくできます。

 

とはいえ、これら洗剤は酸・アルカリがまだ弱いので、落とせるのは「ちょっと固まってきた程度の汚れ」までです。

頑固に固まった汚れを落とすにはさらに強力な化学反応を利用する「洗浄剤」が必要になります。

 

 

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2.洗浄剤

特徴、ほかの洗剤との違い

主成分は強い酸やアルカリ、塩素などであり、それにより強力な化学反応を起こして汚れを溶かして落とす洗剤です。(成分には界面活性剤も含まれるものもあります。)

溶かすのには時間がかかるため、浸け置きやキッチンペーパー湿布などをして待つのが有効になります。

 

強力なため人体へも危険があるものも多いので、商品の注意書きの欄をよく確認して使わなければなりません。

基本的に、使用時にはゴム手袋・マスク・メガネを着用して直接触れないようにします。

 

①酸性洗浄剤

強力な酸によって、鉄サビや頑固な水アカ、便器についた尿石など「アルカリ性の汚れ」を溶かして落とします。

 

掃除場所の表面まで溶かしてしまう場合もあるので、影響がない材質かを確認する必要があります。

金属やタイルなどの面は溶けやすいです。

 

②アルカリ性洗浄剤

強力なアルカリ性で、頑固な油汚れ、コゲ・ヤニ、排水口に詰まった髪の毛などを溶かして落とします。

何年も放置して真っ黒になったキッチンの換気扇、コンロの周りのコゲ等に有効です。

 

キッチン周りで使うことも多い洗剤ですが、食器の近くや直接手を触れるような場所ではできれば使わないこと。使うなら、洗剤が残らないよう念入りに洗ってふき取るように注意します。

 

③カビ除去剤(塩素系洗剤)

排水口、タイル、ゴムパッキン、窓枠などに強く付着した黒カビやヌメリを落とすことができます。

殺菌・漂白効果のある塩素を成分に含み、アルカリ性の性質も持っているため、カビや菌を殺菌しながらヌメリを溶かします。

 

注意点としては、酸性の洗剤と混ぜてしまうと、中和反応で有毒な塩素ガスが発生して非常に危険ということです。

この手の商品には必ずパッケージに警告が書いてあるので、よく読みましょう。

また、使用後は換気をしなくてはなりません。臭いのキツさ、目などへの刺激があるためです。

 

 

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3.漂白剤

特徴、対応する汚れ

漂白剤は、洗濯のときやキッチン用品によく使われる洗剤です。

色素を分解することで、衣類の繊維深くまで入ったシミ、長期間放置して変色した皮脂汚れなどをおとします

また、殺菌作用を利用して食器やふきん、まな板などをつけ置き、消毒・消臭できます。(口につけたりするものは特に、消毒後は念入りに洗いましょう。)

 

店頭で選ぶときは、キッチン用や洗濯用など、用途ごとに商品が分かれているので迷うことは少ないでしょう。

 

①塩素系漂白剤

強力な殺菌・漂白作用を持つ「塩素」を使用した漂白剤です。

 

漂白力が強すぎて、衣類の染色まで落としてしまいます(「色落ち」)。そのため、色柄物ではなく白い衣類にだけ使います。

また、繊維が傷む場合もあるというデメリットも。

 

塩素系洗剤同様、酸性のものと混ざると塩素ガスが発生して非常に危険なので、取扱に注意が必要です。

 

②酸素系漂白剤

塩素系よりも洗浄力は低めですが、比較的安全で使い勝手がよく、人気の漂白剤です

こちらは衣類が色落ちしないので、色柄物のシミ取りにも使えます

 

液体タイプと粉末タイプがあり、用途に応じて使い分けることができます。

液体タイプは消毒薬「オキシドール」と同じ成分で、消臭・殺菌効果もあります。

他の洗濯用洗剤に加えて洗濯機に入れて洗えますし、シミ部分に直接原液をつけることでポイント漂白もできて便利です。

 

対して粉末タイプは、もう少し漂白力の強い成分でできています。

洗濯のついでに入れるのではなく、温水に溶かして浸け置き、全体をじっくり漂白するのに適しています。

 

③還元系漂白剤

塩素系や酸素系とは漂白の仕組みが大きく違う漂白剤です。

そのため、上の2つで落とせないタイプのシミを落とすことができます。

 

 

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4.研磨剤

特徴、対応する汚れ

研磨剤は、凹凸のある粒子で汚れを削り落とすタイプの洗剤です。

化学反応を利用したものではないので、研磨剤そのものはとても安全です。

 

フライパンの底やコンロ周りについたコゲ、便器の尿石、風呂場の鏡に固まった水アカなど、酸性・アルカリ性問わず硬い汚れに使えます。

掃除場所によっては表面が削れてしまう場合もあるので、買うときは注意書きを読みましょう。

 

実際の商品では、研磨剤単体でというより、他の洗剤に追加成分として入っているほうが多いかもしれません。

例えば、弱酸性洗剤と研磨剤を組み合わせてアルカリ性の汚れをより落としやすくした洗剤が売っていたりします。

 

クレンザー

界面活性剤と研磨剤を組み合わせた、とても有名な洗剤です。

 

粉末タイプと液体タイプ(クリーム状)があり、落としたい汚れのタイプや磨くものの材質によって選びます。

粉末タイプのほうは大部分が研磨剤です。

 

 

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まとめ

今回は、掃除用洗剤の種類と、それぞれどんな汚れに対応しているかについて書きました。

これで、自宅に今ある洗剤でどんな汚れを落とせるか、どの汚れを落とす洗剤が足りないか、ということも考えやすくなります。

 

また、今回は成分や対応する汚れによる分類をしましたが、掃除場所ごとに洗剤をグループ分けすることもできます。

それについては別記事でまとめる予定です。

 

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