健康管理

熱中症③ どんな症状が出る?どんな対処法・応急処置をすればいい?

投稿日:2017-07-21 更新日:

熱中症になってしまったときに、どんな対処法・応急処置をしたらいいか判断するのは難しいものです。

その理由の一つは、熱中症の中に段階があることです。

どの段階になっているかによって、対処法を変えなくてはならないのです。

 

そこで、対策を覚える前にまず熱中症がどんなものなのかを知ろうということで、これまで2つ記事を書きました。

前回は、熱中症の原因や、症状が出るメカニズムについて紹介したので、今回は具体的にどの段階でどんな症状が出るかを覚えましょう。

そして、適した対処法ができるようになりましょう。

 

(※この記事は、医療関係者ではない一般人である当サイト運営者が、家庭の医学事典などから勉強して書いたものです。もしかすると間違った解釈を書いている可能性もあるので、もっと確実な情報をお求めであれば、病院や専門家による監修のウェブサイトをお探しいただけばと思います。)

 

<広告>




前回までのおさらい

熱中症の原因は、高温多湿の環境、水分・塩分補給の不足、過度の運動などです。

 

それにより水分を失ったり血流がどこかにかたよったりして、臓器が必要な血流が足りなくなって(循環失調または循環不全)、症状が出ます。

さらにひどくなると体温が上がって、体温調節機能が壊れ、危険な症状が出てきます。

 

これが熱中症の簡単な仕組みです。

このメカニズムからも、熱中症には段階があるのがわかると思います。

 

では、その進行の段階によってどんな症状が出るのでしょうか。それが今回の本題です。

 

 

<広告>




軽度の熱中症(日射病)の症状:めまい、頭痛、吐き気、こむら返りなど。熱はない

初期段階の症状の特徴は、まだ体温調節機能はちゃんと働いていて、循環失調による症状だということです。

つまり、体温はほぼ正常のままで(むしろ血流の不足で下がることもある)、先述した「暑い環境下・脱水・運動など」によって血流不足がおこり、脳や各臓器が影響を受けます。

 

具体的には、めまい・立ちくらみ・だるさ、頭痛、吐き気などの症状がおこります

それから、これらの症状が起こる前に、「こむら返り(水分・電解質不足や急な運動でふくらはぎがつったり痙攣したりする)」が起こることもあります。

汗はよく出ていて熱はなく、肌を触れば比較的冷たく感じられ、顔色は青白くなることが多いです。

意識もこの段階ならはっきりしています。

 

対処法・応急処置

軽度の段階なら、日陰やクーラーの効いた室内など涼しい場所へ移動し、横に寝かせて水分と電解質を補給するくらいで回復します。

横にするときは足を少し高くします。

水分を効率的に取り込むには糖分も必要なので、糖分も塩分も入っているスポーツドリンクのような飲み物が望ましいです。

体温が正常であればそれほど体を冷やす必要はないようです。

ただし、十分涼しい空間が確保できなくて体温が上がりそうであれば、首などを冷やしたりして対策する必要がありますが。

 

熱中症は早期発見、早期治療が一番大切です。この段階で症状を見逃さず、早めに回復できるようにしましょう。

 

 

<広告>




熱けいれん:塩分不足によって起きる二次的な症状

大量に汗をかき、塩分不足の状態になったときに出る症状です。

特に、汗をかいたあとで水分だけをたくさん摂ってしまったときによくあらわれます。その場合は水中毒ともいわれるそうです。

 

特徴的な症状として、全身の筋肉の強いけいれんが起こります。かなり痛いらしいです。

これには血液中の塩分(ナトリウム)濃度が関係しています。

ナトリウムには筋肉の動きを正常にコントロールする働きがあり、濃度が一定でないと正しく働かないのですが、汗でナトリウム量が減ったときに水だけを飲むと余計にナトリウムの濃度が薄まってしまい、けいれんが起こります。

 

熱けいれんは、熱中症の症状に追加で起こる症状というイメージです。

熱中症が「軽度→中等度→重度」と進行していく流れとは別のものなので、進行の中で熱痙攣が必ず起こるわけではありません。

ただ、起こるときは軽度の熱中症の段階のときが多いようです。

 

対処法・応急処置

そもそも熱けいれんを起こさないように、水分だけでなく塩分をしっかり補給していればすれば大丈夫です。

ですが、もし水分だけをとってしまい症状が出たときは、熱中症に対する処置をしながら、塩分をしっかり補給することが必要です。

症状が重くなると体が動かなくなって危険なので、自分で何とかしようとせず病院へいった方がいいかもしれません。

 

 

<広告>




中等度の熱中症(熱疲労)の症状:嘔吐、下痢、意識障害。発汗はあるが発熱と寒気

軽度の熱中症になってもまだ高温多湿の場所にい続けたり、まだ運動し続けたりした場合に起こります。

体温の上昇に体温調節が追いつかなくなって発熱が始まりますが、この段階ではまだ循環失調による症状が中心です。

 

めまい・頭痛・吐き気などがひどくなり、おう吐・下痢・意識障害もあらわれ始めます。

うわごとを言ったり正常な受け答えができなくなったり、興奮状態になったりします。

血圧が低下し、呼吸は浅く小刻みに、脈を触れると速くなっていることが多いです。

 

体温調節が追い付いていないので、なんとか体温を下げようとしてもっと汗を出そうとします。びしょびしょになりますが、それでも追い付かず体温は上がっていきます。

発熱で脳の体温調節のためのセンサーが壊れはじめ、その影響で体は熱いのに寒気を感じるようになります。

 

対処法

中等度といってもかなり重い症状で、一般人の応急処置では不十分になってきます。

体温の上昇が始まっているため、急いで涼しい場所へ移動し、体を冷やして体温を下げなくてはなりません。

 

救急車を呼び、待っている間は水分・塩分補給と、首の後ろ・わき・足の付け根といった太い血管が通っているところを冷やします。経口補水液や、氷・保冷剤・冷却スプレーなどの対策グッズを用意していると役立ちます。

湿度が高くなく水分が蒸発しやすい空間が確保できれば、服を脱がせて霧吹きやアルコールで体を濡らして、扇風機の風で一気に蒸発させるとかなり冷却効果があります。

 

軽度のときよりも水分と電解質の失った量が大きいため、口からの摂取よりも素早く補給するために、点滴で直接体に入れる必要も出てきます。

これ以上悪化してはならないので、ちゃんとした経過観察も必要です。そういった点からも、個人で何とかしようとせず医者にかかる必要があります。

 

 

<広告>




重度の熱中症(熱射病)の症状:極度の高熱、皮膚の乾燥・紅潮、昏睡状態、臓器破壊

熱疲労の状態から正しい処置をせずさらに体温が上がり、38℃より高くなったあたりからが重度とされます。

ついに脳の体温調節をしている部分が完全停止して、一気に体温が上がっていきます。

そして、これまでの血液の循環不全による症状に加えて、高熱による障害が出てきます。

 

40℃近くになると、それまで出ていた汗は止まり、皮膚は乾燥し、赤くなっていきます。

意識を完全に失って昏睡状態になります。

高熱によるけいれんも起こります。(「熱性けいれん」というそうです。ナトリウムの欠乏による「熱けいれん」は別ものだと思われますが、今調べた段階ではまだ確かな記述が見つかっていません。)

 

42℃になると細胞の破壊が始まり、脳、心臓、肺、肝臓、腎臓といった生命維持に必要なところが再起不能になっていきます。

 

対処法

ここまで進行してしまうと手遅れになる確率が高く、助かったとしても後遺症が残るそうです。

一刻も早く緊急入院して、特別な治療をうけなくてはなりません。

救急隊が来るまでの間は、中等度の時と同じ応急処置をしながら待ちます。不十分ですが、一般人にはそのくらいまでしかできません。

 

ここまでになる前に必ず気付くようにします。

前段階にはうわごと、受け答えがおかしいといった分かりやすい前兆があるので、周りの人がせめてそこで気づいて救急車を呼びましょう。

 

 

<広告>




次回は熱中症対策・予防法

今回は、熱中症の進行にともなって出てくる症状、進行の段階に応じた対処法、応急処置について書きました。

 

ただ、これらの症状が全て出るわけではないですし、似たような症状が出る他の病気もあります。

しっかり見分けるのは難しいので、確実なのはやはり医者の診断を受けることだと思います。

 

次回は、熱中症になるのを未然に防ぐための対策・予防法について書きます。

 

<広告>



-健康管理
-

Copyright© 暮らしの総合情報サイト :よろずかいつまみ雑録 , 2021 AllRights Reserved Powered by micata2.